オンデマンド型のメディア授業
MoodleやGoogle WorkspaceのClassroomを使用して、あらかじめ制作した授業の動画や資料等を配信し、履修学生が当該授業を教室等以外の場所で受講するものです。
LMSである千葉大学Moodleと、Goole WorkspaceのClassroomを使用できます。Microsoft 365は、スマートラーニングセンターでサポートしていません。使用にあたっては、学生に充分な案内を行って、各担当教員の裁量のもと授業を実施してください。
1. オンデマンド型メディア授業の実施手順
オンデマンド型メディア授業は、図の手順で実施してください。また、シラバスの編集方法やコースの作成方法、成績登録については各システムのマニュアルでご確認ください。
2.オンデマンド型メディア授業を実施する際の注意点
- 文部科学省の規定にもとづき、毎回の授業後「すみやかに設問解答、添削指導、質疑応答等による十分な指導を併せ行」い、各回の「授業に関する学生の意見の交換の機会」を確保してください。方法は、以下①・②等を参照してください。
① TF(あるいはTA)等の指導補助者が、履修者に対面して行う
② 担当教員やTF・TA等の指導補助者が、LMS 等で行う(例:LMS上での課題提出とその添削・フィードバック 、小テスト等)
※指導は、学期末等に一斉に行うのではなく、毎回の授業後に行ってください。
※LMS 等を利用して、メディア授業の内容について、学生が意見交換をしたり教員に質問したりする機会を確保してください。
- 1回の授業(90 分)の構成は、以下①~③を目安としてください。
① 動画45分~60分(15分前後の動画×3~5本)
② 課題(小テストやレポート)等の諸活動
③ 学生と教員との質疑応答、学生同士のディスカッション、グループワーク
授業の準備
1. コンテンツ(動画等)の作成
オンデマンド型のメディア授業で使用するコンテンツ(動画等)について、動画は、授業1回につき15 分前後の長さのものを3~5個に分けて用意することで、学生が視聴しやすいとされていますので、参考にしてください。
1回の授業(90分)につき、90分の動画を用意する必要はありません。課題やグループワーク等に要する時間を合算して90分になるよう授業を構成してください。
諸活動を合算して90分になれば、動画の長さは合計45~60分程度でも問題ありません。
2. 動画公開の注意点
- 動画を視聴したことを出席の条件にするなど、動画の視聴状況の確認が必要な場合は、必ずHLS動画管理サイトで作成したSCORMパッケージをMoodleにアップロードする方法で動画を公開してください。視聴状況の管理ができるのは、この方法のみです。
HLS動画管理サイトには、Moodleと同じID、パスワード(利用者番号と統合認証システムのパスワード)でログインしてください。 - SCORMパッケージは、HLS動画管理サイトからZipファイルとしてダウンロードできます。SCORMパッケージは、解凍せずそのまま千葉大学Moodleにアップロードしてください。
- 動画ファイル(MP4等)をそのままMoodleにアップロードしないでください(学生による動画のダウンロードやMoodleのストレージの圧迫を防ぐため)。HLS動画管理サイトにアップロードした動画ファイルは、作成した動画のファイルが高品質で大容量であっても、アップロード時に所定の品質に調整されます。
- HLS動画管理サイトで作成した限定公開用のURL、Google Workspaceのドライブに保存した動画のリンクを投稿して、履修学生に動画を公開することもできます(視聴状況の管理はできません)。
3. 学習管理システム(LMS)の設定
授業コースを作成するLMSとして、千葉大学ではMoodleとGoogle WorkspaceのClassroomが利用できます。いずれのシステムも動画ファイルを設置することは可能ですが、動画の視聴状況の確認が必要な場合は、Moodleを利用する必要があります。
授業の実施と成績評価
1. 授業の実施について
- 各回の授業で使用するコンテンツ(動画や資料等)は、時間割通りにMoodleやGoogle WorkspaceのClassroomのクラスにアップロードしてください。
- 他の履修授業との兼ね合いを考慮し、学生が余裕をもって受講できるよう、オンデマンド型のメディア授業の実施時は、受講可能期間の目安を1週間程度とし、「緩やかな時間管理」を行ってください。
- 動画等を用意せず、授業で使用する資料(文献等)だけをMoodleやGoogle WorkspaceのClassroomのクラスにアップロードして課題の提出を求める方法のメディア授業(「テキスト型」)は、学生からの不満が顕著であるため、原則として実施しないでください(充分な添削指導やフィードバックを行っている場合はこの限りではありません)。
- 学生が、教室や図書館の指定箇所等、ふさわしい場所でメディア授業を受講するよう適宜先生方からもご指導ください(飲食店等は受講にふさわしい場所ではありません)。
2. 成績評価のルール・基準
- 課題、レポート、複数回の小テストなどを通じて成績評価を行ってください。
- 成績評価の基準については、各部局で定めた割合に従ってください 。
- ルーブリックを用いた評価表を提示するなど、評価基準を明確化するなどの工夫を適宜行ってください。
- 千葉大学の成績評価区分も参照してください。